ドラマ「エクソシスト」とベン・ダニエルズ

アマゾンプライムビデオでたまたま見始めた「エクソシスト」に大ハマリ。古い、映画のほうのエクソシストを見ていない(はず)だし、恐怖映画はそもそも好きではないのに、期待以上に面白かった。

そして何より、ベン・ダニエルズ (Ben Daniels) が、大変セクシー。イギリス英語にある種の憧れを持つ私にとっては、アメリカのドラマの主要人物がイギリス人で、イギリス英語を話し、かつそれが魅力的なキャラクターであるというトリプルコンボ。

そこで、今日はこのインタビュー記事を読んで、Ben Daniels への理解を深めるとともに、新しい英語や表現を記録。

I was quite surprised you were using your natural voice rather than the English RP we often get in American series

English RP = English Received Pronunciation = イギリス英語の伝統的な事実上の標準発音。

となると、インタビュアーが「アメリカドラマにイギリス人が登場する際、わざとらしい標準発音することが多いけど、あなたの場合は違ったね」という感じか。

BBC で、徐々にクイーンズイングリッシュ以外の発音をするアナウンサーが増えてきた、という話をどこかで聞いたような気がしたけど、つながった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B9%E8%AA%8D%E7%99%BA%E9%9F%B3

“What’s your accent? I can hear a bit of an accent.” I said I’m from the Midlands.

普通に midlands というと内陸部とか真ん中の地域とかだろうけど、The がついて、M が大文字 = 固有名詞になり、イングランド中部地方を指すんですって。

“I can’t even go there, why are they remaking it” and got all uppity about it

エクソシストに出演することになった背景を語っている時。「ローズマリーの赤ちゃん」の 2014 年リメイクドラマが最悪(?) だったようで、エクソシストのドラマ版も似たようなもんだろう、と uppity なさってたと。

uppity = 横柄な。お高くとまった。
自分が偉いと思っている人が、それに足りない扱いをされた時に不機嫌になるような感じ。発音は、そのまま ʌ́pəti 。

アルクの検索結果一覧がなかなか刺激的。

https://eow.alc.co.jp/search?q=uppity

As soon as he whipped out the gun on Bennett, I thought, “Ok, this is someone to whom violence is just there like a second skin. He’s so abrasive and abrupt as a human being.” I just became fascinated by what had got him to that point.

like a second skin = なんとなくニュアンスで分かるけど、日本語の辞書だと基本直訳しか載ってない。こんな文脈では、「しっくりくる」という感じか。

abrasive = 発音は əbréisiv。もともとは「研磨の」というような意味で、それが人の特性を表す場合、「研磨が必要な人」= ザラザラした、尖った = つっけんどんな、イライラさせるような、となったのかな。

abrupt = 発音は əbrʌ́pt。上の abrasive がザラザラしたイメージだけど、こちらは尖った感じ。

So I came up with this backstory of him coming from a very violent impoverished background with a really violent dad

impoverished = 発音は impɑ́vəriʃt。貧しい、の poverty が入ってるのでそのまま「貧しい」。impoverished neighbourhood で貧困地域、impoverished childhood で「貧しかった子供時代」。

I came up with this backstory and said, “What about this, guys?” They all responded to it really favourably and they took my bare bones of a backstory and really ran with it.

エクソシストのキャスティング選考に参戦しているベン様。マーカス神父の役柄から生い立ちを自分でイメージを膨らませ、それを制作陣に共有したところ、大変好感触で、「took my bare bones」= 骨子を採用された、とのこと。

bare bones とは、面白い表現。「bare」は「むき出しの」。むき出しの骨 = 肉などの付いていない骨 = 基礎部分、のようなイメージかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です